17. 夢幻の世界
僕らは城に入った
彼女はタクシーから大きな荷物を出した
「何? それ」
「お弁当よ」
僕が「持つよ」と云うと
彼女は「半分持つわ」と云った
まるで夫婦で吾子を連れていくかの様に…
扉が開く
青い
紺碧の空間
だだっ広い蒼天の空が
どこまでも続き
天使たちが浮かび翔ぶ
僕らのために天使は歌ってくれた
目の前に真紅の絨毯が敷かれた
僕らはその上を進み
大広間へと向かった
(C)1999 篁 龍骨