18. バースデー・パーティ

そこは内なのに外で
草原が広がっていた
沢山の人たちがそこにいて
今日、生きるという愉しみをあじわうごとく
集っていた
「最高だね」
「そうでしょう」
「なんで、こんなに素敵なパーティなんだろう」
「あなたと私がそれを望んだから」
「そうか」
「お弁当食べない?」
「食べよう、お腹はぺこぺこだ」
箱を開けた
オードブルだ
最初にワインで乾杯をした
へんてこな格好の三人組がやってきて
一人が歌い、一人は踊り、一人は楽器を奏でてくれた
二人は笑いながら…
「お弁当、食べる?」
「美味しいね」
子どもが果実をほおばるような会話が続き
そうしたら
どこからともなく僕らの友人が集まってきた
皆が「おめでとう」と
云ってくれた
僕らは泣いて喜んだ
抱き合って喜んだ
皆は冷やかした
歌を謳った…
すると
「高村!」

僕を呼ぶ声がした――


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(C)1999 篁 龍骨