雑記帖   '99年 5・6月
 1・2月 3・4月 5・6月 7・8月 10・11月 12月
1999年6月27日/すぎうらよしゆき
 ここ数年間ほど個人的都合でフリーターをやっていたが、このほど再就職することとなった。
 いま、約2年半ぶりの会社員である。勤めはじめてまだ一週間だが、正直ここまで身体と感覚が鈍ってるとは思っていなかった。 たった一週間の疲れ方が洒落になっていないのだ。(まいった、まいった)
 でもこのご時世に仕事が見つかっただけでもラッキーだし、それも希望職種だけにいつまでも泣き言を言ってられないので、 根性を入れなおしてがんばらねば。

1999年6月27日/縞璃栖
 今年は図書館を大いに利用している。しかし、自分の住んでいるM市の図書館ではなく隣のI市の図書館である。 なにしろ、その図書館は設備・蔵書など、どこをとってもM市の図書館よりも上なのだ。
 そのおかげで今年の読書量はすごいことになっている。半年間で通常の一年分の読書量を越えてしまった。 しかし、悲しいかな。私はその図書館があるI市に住んでいないし、勤めてもいないということで、 本の貸出ができないのである。しかたがないので図書館で読み耽ることになる。
 M市の図書館もリニューアルしないかなぁ。

1999年6月24日/めぞふぉるて
 一月振りの更新である。おまけに今日でちょうど開設して5ヶ月になる。私にとって、この5ヶ月は「もう」でも「まだ」でもなく、 「そんなもんか」であったりするのだが…。
 さて、今回さほど外見的には変わっていないのだが、すべてのページ(全49ページ)に手を加えてある。 大概の人はこういう作業は面倒臭いと思っているのだろう。 だが、私は「大して変わらない変更」が好きなのである。たった数ミリの変更で「クックック」と蔭でほくそ笑んでいるのだ。 変だと思うなら思えばよろしい。
 で、こういうことを地道に重ねてこそ、成熟したページになっていくのである。大概の人は一度ページを作ってしまうと、 多少のレイアウトの不具合は、そのまま無視して更新してしまうらしい。それでは進歩がない。 デジくじは半年間で十数回の修正を施した。今回の修正でかなりこなれてきたと思うのだが、 いかがだろうか。なんてえらそうなことを書いておいて、去年まで平気で1ページ 300KB もあるようなページを作っていたのだが…。
 自分のページはフレームで作りなおしたし、今度はこっちかな?  実は今回そのために幅を揃えていたりして…。

1999年5月20日/めぞふぉるて
 「友人Hの追想」は私の記憶違いがなければほぼ事実である。友人の名は色々と考えて伏せたが、作者名は本名にした。 はっきり云えば、まだ友人の死に決着はついていない。未だ私の中に影を落としている。書くのは辛かったが、 創作者としてこれも通過儀礼だと思って執筆を始めた。二、三行書いたところで何度か中断した。書き進めて行くうち、鮮明に記憶がよみがえってきたからだ。
 だが、東京新聞連載「わが街わが友」の5月18日付で童門冬二氏がこう書いていた。
 小説のほうでも、かつて坂口安吾さんが、
 「小説を書くというのは、日本橋の上で仰向けに寝ておチンチンをさらすようなものだ」(意訳)といったが、それすらぼくには満足にできない。
 そういえば数年前、友人Sも似たようなことを熱弁していたのを思い出した。
 「小説は自分を晒さなきゃダメなんだ。自分を追い詰めなきゃいいものなんて書けない」
 これらの言葉に押されて何とか書き上げることはできたが、まだ私にはこれが精一杯。不快な気分になった方もいるだろうが、これが私なのである。
 平成7年、暮れの出来事はまだ風化していない。たとえ人々が彼の名を忘れようとも私の中で彼は生き続けているのである。

1999年5月11日/めぞふぉるて
 すぎうら氏の「静かな茶話会」をHTML編集しながら読んだ。あまりに旨そうな洋酒の描写に思わず飲まずにいられなくなった。 牛肉の大和煮の缶詰があったな、と台所に行くとそこに私宛の一通の封書。「Mt.Fuji ウイスキーカレッジ参加者募集のご案内」とある。
 「私が飲兵衛(とくにウイスキー好き)なのをなぜ知っているんだ」
 3月29日付、すぎうら氏の言葉を思い出した。アーリータイムズのロックで酩酊しながら「行っちゃおうかな?」とふと思った。

1999年5月9日/すぎうらよしゆき
 やっとこさ蔵書リストが完成した。さすがに2ヵ月くらいかかったな、うん。
 1363冊。これが19年間で読んだ本の数。多いのか少ないのか、自分ではよくわからない。 一年間に約70冊の本を読んでいることになる。(週1冊以上のペースか。やっぱ多いな、うん)
 それにしても、よくこれだけの数の本を読んできたもんだ。でも、他の人はどれくらい本を読んでいるのだろう?  とはいえ、私は読書家というよりも乱読屋(らんどくや)なので、他の人と比較しちゃいけないんだけどね。
 このままいくと、来年には1500冊を超えることになるな。
 正直、お金があれば近所に書庫を借りたいところだ。これだけの量の本を置いておくスペースがないのが現状。 段ボール箱に入れて屋根裏にしまっているのが悲しい。
 だから蔵書リストなんぞを作らなくちゃいけないんだ。
 多分、酒・煙草はやめようと思えばやめられるんじゃないか、と思う。でも、これ(読書)だけはやめられないな。うん。

 「カミナリパンチ展」に行ってきた。これは、内田かずひろ・山川直人・古谷トシタカ・フクヰマサミチ (敬省略)という漫画家・イラストレーター4人組の作品展です。
 こじんまりとしたスペースで落ち着いて見れました。驚いたのは内田かずひろさんの版画というか彫り物でした。 漫画しか見てないから「こういうのもやるんだ」と、素直に驚きました。
 オリジナルの腕時計(確かフクヰマサミチさんだったような気が…)とか、絵葉書セット(バラ売りもあった)とか、 内田かずひろさんの単行本(商業誌)とか、いろいろなものも売ってたな。
 でもホントに驚いたのは、若い女性の見学者(客?)が多かったこと。というよりも男性は私と店番(?) をしていたフクヰマサミチさんしかいなかった。どいうことなんだ? この4人、実は若い女性に人気があるとか?
 カワノさん、今年は「猫ねこ展」やるの?

3・4月分を読む おしながき | 案内板 | 文芸 | 著者近影 | 批評 | 雑記帖 | 画廊 | 掲示板 | 輪句 | 電信

激止同好会/(C) Gekishi Doukou-kai